トイレの感染予防
多くの人が共有するトイレは日常清掃により感染のリスクを下げることができます。特に気をつけたいノロウイルスの集団感染はトイレ内からの感染が多いと報告されています。ここではトイレの感染予防対策として、気をつけるポイントを紹介していきます。
トイレでの接触感染を知る
1)対象となる菌、ウイルス
(出典:国立医薬品食品衛生研究所)
- ノロウイルス
- 腸管出血性大腸菌
- メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
- 疥癬
- 緑膿菌
トイレでの感染対象となる菌、ウイルス例は上記の通りですが、ここではノロウイルスを代表例としてトイレにおける接触感染とその対策を紹介します。
2)トイレでの接触感染経路
排便、嘔吐など菌、ウイルスを排出することが多いトイレ。特に感染症の感染拡大はトイレの利用を介しての接触感染が原因と報告されています。これらを防ぐためにはトイレ内の感染予防が重要となってきます。
トイレでの接触感染例
トイレで菌、ウイルスを排出⇒トイレ内が汚染⇒別の利用者に菌、ウイルスが付着
3)菌、ウイルスの主な検出場所
トイレ内の拭き取り検査から見えてくる菌、ウイルスの検出場所です。検査結果はノロウイルスの感染後の検査によるものです。
場所 | ウイルス数/平方cm | |
---|---|---|
1 |
便座 |
520~15,000 |
2 |
手すり |
110~5,900 |
3 |
ドアノブ |
120~270 |
(参考:幸書房 改定ノロウイルス現場対策)
トイレの感染予防のための清掃
1)重点清掃箇所の紹介
多くの人が触れる箇所は菌、ウイルスが付着している可能性が高く、感染拡大を防ぐには重点的に清掃することが大切になります。
特に気をつける箇所
-
便座とフタ
-
手すり
-
ドアノブ
-
ペーパーホルダー
-
レバー
2)トイレ便器の清掃例
- 清掃前に手洗いを行い手袋を装着します。
- クロスボックスより、オキシヴィルファイブ128倍が含浸された必要量の黄色クロスを取り出し、温水便座面を拭きます。
- 黄色クロスでドアノブ、手すり、スイッチ類、ペーパー周りの順で拭き上げます。
- 黄色手袋を外し、手洗いを行い、赤色手袋に交換します。
- クロスボックスより、オキシヴィルファイブ128倍が含浸された必要量の赤色クロスを取り出します。
- 便器へオキシヴィルファイブ64倍を噴霧し柄付スポンジで洗浄します。
- 温水便座裏面、洗浄ノズル、便鉢の順で拭き上げます。
- 適時クロス面を交換したり、クロス自体を交換して作業して下さい。手袋を外したら手洗いをする。
(出典:シーバイエス㈱)
3)トイレ床の清掃例
- トイレ専用赤色ダンプモップを用意する。
- ①洗面台、②小便器、③大便器の各エリア順にダンプモップで床面を拭き上げる。※各トイレ1室で1枚交換する。(男、女、多目的トイレで3枚)
- 順序に応じて、一方向拭きをしながら、床面を拭く。
- トイレ全体を拭いたら、カートに戻り、洗濯袋に入る。
- 粗ゴミをホウキ・チリトリで回収する。※手では拾わない。
感染予防と同時にキレイにしたいポイント
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利用者の方自身で行う接触感染予防にお使い頂けます。
トイレを使用する前(使用する方の感染予防)、使用した後(次に使う方への感染予防)の便座からの接触感染予防として。