介護施設 廊下の清掃(環境整備)の手順(例)
多くの人が共有する床は日常清掃により感染のリスクを下げることができます。特に床が汚染された時の感染拡大を防ぐためにも、正しい対処法を知る必要があります。ここでは床の感染予防対策として気をつけるポイントをご紹介していきます。
感染予防の日常清掃は
オフロケーション方式で
1)オフロケーション方式とは
床の清掃で行うモップ掛けの手順には「オンロケーション方式」と「オフロケーション方式」の2種類があります。感染予防など衛生面に気をつける清掃には「オフロケーション方式」による清掃が必要となってきます。
オンロケーション方式(一般的な清掃)の流れ
清掃⇒汚れる⇒すすぎ洗い⇒清掃⇒汚れる⇒すすぎ洗い
ひとつのモップを洗いながら使いまわす一般的な清掃方法
オフロケーション方式の流れ
清掃⇒汚れる⇒交換⇒清掃⇒汚れる⇒交換
清掃場所数ごとのモップを準備し、常にきれいなモップで清掃する方法
2)オフロケーション方式の効果
「オフロケーション方式」を採用することで大幅な清掃時間の短縮に繋がり、衛生面での飛躍的な向上が見込まれます。
オンロケーション方式 | オフロケーション方式 | |
---|---|---|
清掃効率 | 効率は良くない | 非常に効率的 |
衛生面 | 汚れ、菌、ウイルスが拡散 | 非常に衛生的 |
費用面 | あまりかからない | 初期投入費用がかかる |
3)オフロケーション方式を簡単に始めるための提案例
スプレーモップを利用して手軽に始めることができ、効率アップにつながります。
床が汚染されてしまった時
1)汚染時の対処例
感染症患者からの嘔吐物、排泄物、血液、分泌物が床に付着した場合は、汚染箇所からの感染拡大を防ぐための対処が必要となってきます。
準備 | 拭き取り | 汚染箇所消毒 | 手の消毒 | |
---|---|---|---|---|
詳細 | マスク、エプロン、手袋を着用する | ペーパータオルなどで外側から内側に、拭き取り面を変えながら拭き取ります | 拭き取った床とその周囲直径2m範囲をペーパータオルなどで覆い、薬剤を染み込ませます | 手袋を外し手洗いをし、接触感染による感染拡大を防止します |
様子 |
2)急な汚染時にあると便利な道具提案例
感染対策用品を常備しておくことも感染予防につながります。特に感染拡大を防ぐためには適切な対処法と適切な道具が必要になります。