介護施設の清掃（環境の整備）で使った、
モップ・クロスの洗濯方法
まずは、現在で出されているガイドラインを確認しましょう。
「消毒と滅菌のガイドライン」（2011年）による
リネン類の消毒と消毒例
- 80℃の熱水で10分間以上の洗濯処理を行う方法
- 次亜塩素ナトリウムなどの塩素系消毒薬を加えて選択を行う方法
①B型肝炎ウイルスなどの汚染が考えられるリネンは、1,000ppm（0.1％）次亜塩素酸ナトリウム液に30分間浸漬する。
②その他の場合には200ppm（0.02％）に5分間以上浸漬する。 - その他の消毒薬を加える方法
①塩素系消毒薬の漂白効果により影響を受けるリネンは、0.1％ベンザルコニウム塩酸塩液、0.1％ベンゼトニウム塩化物液または0.1％アルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩液に30分間浸漬する。 - すすぎの段階で次亜塩素酸ナトリウムを使用する方法
例：100～200ppm（0.01～0.02）次亜塩素酸ナトリウム液のすすぎ水に5分間浸漬する。
モップ・クロスの洗濯方法
基本的なルール
- 汚れ落とし用のブラシは繊維を傷つけない柔らか目のものを使ってください
- 粉せっけん、柔軟剤、漂白剤、PH11以上の高アルカリ洗剤は使用しないでください。
- 温水洗浄の場合は95度まで、乾燥機を使用する場合は60度までとしてください。
①ランドリーを設置している現場
- クロスに付着した乾いた汚れをゴムブラシなどで除去する。
- 30℃のお湯でプレ洗浄する。
洗剤投入なし。
洗浄時間は7分。 - ランドリー洗剤を投入し、80～90℃のお湯で洗浄する。
漂白剤、柔軟剤、PH11以上の高アルカリ洗剤は使用しない。
洗浄時間は10分。
ランドリー内に容量の60％以上の洗濯物を入れない。
洗濯ネットを使用し、綿タオルなどと一緒に洗わない。 - 乾燥は、55～60℃以内の温度で設定する。
乾いたらすぐに乾燥を止める。
必要であればそのまま自然乾燥しておく。
②家庭用洗濯機の現場
- 汚れをブラシで軽く除去後、モップとクロスに分けて洗濯する。
- 洗濯の量は洗濯重量の60％までと決めて洗濯機に投入する。
- 汚れが多い場合は、水だけで予洗いを行う。
- 洗濯重量3㎏に対し、マイクロファイバーウォッシュ40ml投入し、15分洗浄する。
- すすぎ＋脱水後、自然乾燥させる。
- 乾燥機を使用する場合は60度までの温度で行う。